「冬の蝉」1巻アフレコインタビュー
Q1)アニメ版の冬の蝉はいかがですか?
| 森川氏 | 秋月景一郎役の森川です。 「待ってました!この日を」 ほんとに待ってました。 ここへくるまでに色々とありすぎて… でも今日の収録の『切羽詰った感』(笑) まだ涙出てこないっ!?(一同笑い) 本当だと、日かけてゆっくり録りたいところなんですが、まずは、第一巻目のセリフの収録を無事に終えて、自分の中では「やったよっ」という感じで、満足しています。 |
| 三木氏 | 草加十馬の声をやらせていただいてます、三木です。 もう…なんかね、嬉しかったですよ。 画がイイ! 実際には、ぶっちゃけた話をすると原撮(※注記)ぐらいな状態ではあったんだけど、それでもだいたい原撮の状況で画の上がりってのは、想像できるんですよ。『すっげぇイイっ』です。血が通ってる感じがありありと伝わってきて。 うん、今アフレコ終わってほんとに高揚してる自分がいてびっくりしてます。 |
| 森川氏 | ドラマCDが先にあったし、それのイメージがすごく強いからね。 |
| 三木氏 | そう、実際それをアニメにするとどうなっちゃうんだろう!?って思ってたんだけど、現場で見たらそんな心配全然なかった。 |
| 森川氏 | うん、全然無かったね。 |
| 三木氏 | 本当にそう思いました。 |
| 森久保氏 | 相沢役の森久保祥太郎です。 僕もお二人に負けじと楽しみました! 原作で涙した者としては、やっぱり動いてる「冬蝉」が見たいなと思っていたことと、振り返ればドラマCDでやりきれなかったものが当然あるので、そういったものを踏まえて、進化した形で表現できるチャンスがもらえたっていうのが、とても嬉しいですね。 まだこの先も続くので、非常に楽しみです。 |
| 新田先生 | 原作の新田祐克です。 冬蝉のアニメ化にあたって、一番初めに「ただ動いてるだけじゃ嫌だ!」というのがあったんです。自分が描いたものなんですけど、自分で見ても楽しめるものっていうか。今回、確かに白い画で色はついてなかったですけど(笑)でも楽しかったんですね。画面をずっと見てて、ほとんど台本見ることなかったんですよ。 そういう意味ではオーダーをクリアしていただけたのかなと。 仕上がりがもっとキレイになるといいなって、期待してます。 |
Q2)第一巻 ~東京恋唄~『ここ一押し!』のお勧めシーンはどこですか?
| 新田先生 | 河原で寝てる秋月に背を向けてる草加がよかった(笑) 超可愛いって思いました。 |
| 森久保氏 | あれ、距離も微妙なんだよね(笑) |
| 新田先生 | そうそう。見ちゃいけないと思って、後ろ向いてるんだろうなって思うと、きゃっきゃ言って見てしまいました(笑) |
| 森川氏 | 僕はお勧めというよりも、画が動いてること自体になんか感動しちゃって・・・。 以前、春抱きの特典で「冬蝉」をやったじゃないですか。 はたしてこれが、本当にこのプロジェクトがうまくいくのかなって思ってたんですけど、その流れがあっての今日なので、感無量です! 作品的には第一巻の中では、最初の出会いのシーンと再会のシーン。そして意外に好きなのが、二人で酒を酌み交わしながらしゃべったりしてるとことか、全部(笑) 「許婚いるか?」とか、あそこもいいし、象さん見に行くところもいい(笑) |
| 新田先生 | 象、すごい力はいってましたよね(笑) |
| 森川氏 | 第一巻は馬が出てない分、象で(笑) |
| 新田先生 | ここは動かすぞ!みたいなあのシーンのコンテ、すっごい面白かったんですよ 。 |
| 森川氏 | 『すんごい象』だったんですか? |
| 新田先生 | 『すんごい象』でした。笑わずにはいられない象でした。 |
| 三木氏 | 僕はまじめなところでいこうと思うのですが(笑) 女郎さんがでてくるシーンがあるんですよ。 あの女郎さんが、めっちゃ綺麗なんですよ!!! たぶん原画を描かれてる方が、ちゃんとタッチをつけて描かれているからだと思うのですが、その感じがすごい好き。 |
| 新田先生 | 絵として成立してましたよね! |
| 三木氏 | そうそう、うわぁーこれは!って 思いました。 |
| 新田先生 | 女性キャラが少ないですからね。力はいっちゃったのかも(笑)。 |
| 三木氏 | 街の風情とかも丁寧に描かれてて、原作からドラマCD、それがアニメになることで、改めてわかることや感じられるものがいっぱいあると思うので、そういうところを見ていただけたら、面白いのではないかと思います。 やっぱりアニメになって厚みがでてるよね。 |
| 森久保氏 | 皆さんおっしゃっていたように、一巻ってほんわかしてて「馴れ初め」というかね。たぶんこの一巻が幸せに見ることができればできるほど、この後の悲劇をドラマチックに感じると思うんです。 ここでは、象とかも含めて(笑)ほのぼのとしていただいて二巻、三巻では、どんどん相沢もドロドロとした部分もでてきますからね。 台詞でもありましたけど、あえて「happy」な気分で見てもらいたいと思います。 |
Q3)この時代に生まれていたとしたら、どのキャラクターの人生を送りたいですか?
| 三木氏 | 象は嫌だな(笑) |
| 森川氏 | 象はツライよね(笑) |
| 新田先生 | 見世物になって、超大変だったろうなって(笑) |
| 三木氏 | あとは何がいいかなぁ・・・ |
| 森川氏 | でもこの時代に生きるっていうのは、なかなか生半可なことじゃないと思うからね。 |
| 森久保氏 | きっと誰も間違ってないわけで、それぞれの立場を正直に生きて、何かを背負っていたりそこに矛盾を感じて生きていただけで・・・ |
| 三木氏 | 俺らは今は「過去にあったこと」として客観的に見られるからいいのかもしれないけど 。 |
| 森川氏 | どうなったかってのが、わかってるからね。 |
| 三木氏 | あの時代に生きてくのはねぇ・・・、瓦版屋さんぐらいが普通かなって(笑) |
| 森川氏 | 俺、団子屋!茶屋で働く。 |
| 森久保氏 | 茶屋も経営が大変かもしれませんよ。(一同笑い) |
| 三木氏 | 瓦版屋だって自分で刷ってるかもしれないしね(笑) って、んじゃどれも駄目じゃん! 祥太郎はどうよ。 |
| 森久保氏 | 俺は瓦版屋とかでもいいですけど…。 あ、でも相沢とかって自分とは違うタイプで、ああいう確固たるものを持ってる生き方って、今の時代じゃ難しいと思うし、そうだからこそ興味はあるというか、ものすごい大変だろうけど、挑戦してみたい生き方ではあるかなって。 |
| 新田先生 | 相沢が急に逆切れたシーンがあったじゃないですか。 『権力闘争で何が悪いっ!!』って。 脚本チェックしてたはずなのに、あの台詞とんでたんですよ(笑) 「おぉー切れてる!」と思ったんですけど、でもあれが正しいとも感じました。 今回、足してもらって良かった台詞がけっこうあります。 |
| 三木氏 | お互いの立場が、よりハッキリしてきたっていうかね。 |
| 森川氏 | うんうん。 |
| 新田先生 | 森久保さんがさっき「やり直す機会」というようなことっておっしゃってましたが、自分もいっぱい与えてもらってるんですね。 まず原作100Pのコミックがあって、ドラマCDの脚本で加筆して、そして今回のアニメ。色んな人の力を借りましたけど、その機会を与えてもらって、すごく有り難かったです。 ・・・・・・えっと、とりあえず『象』にはなりたくないということですかね(汗) |
| 森久保氏 | 瓦版屋と団子屋で(笑) |
| 三木氏 | それでいいの!? |
| 森川氏 | ちょっと広がらなかったなぁ・・・て思ってる?(一同笑い) |
| 三木氏 | ちょっと広げようか?(笑)俺は草加がいいよ。 |
| 森川氏 | 俺も秋月がいい。 |
| 三木氏 | ああいう『周りの時流に流されないで何とかしたい』って思いは常に持っていたいし。もりもりとプライベートで話してても、そんな話になるじゃない。全然世界は違うけど。業界的なものの話とかしたりするから、そういう意味ではああいう風になりたいなと。 |
| 森川氏 | いい話でしまりましたね(笑) |
| 三木氏 | これ以上やるとまた… |
| 森川氏 | 象にもどっちゃう(笑)(一同笑い) |
Q4)最後にファンの皆様へ
| 森川氏 |
いやぁ~ほんとにお待たせしました(←なぜか裏声)。涙でてくるよ(笑) |
| 三木氏 | 僕、今日この現場に車で来たんですけど、途中通った神社でお祭りをやっていて、そのお祭りが『維新祭!』 |
| 一同 | 「おぉ~~~っっ!?」 |
| 三木氏 | 「これは!」と思いながら『維新祭り』と筆文字で大きく書かれた横を通って… |
| 森川氏 | 寄ってくればよかったのに(笑) |
| 三木氏 | この現場に向かう途中に出会えるっていうのはね、なんかすっげー呼ばれてるのかな?って思ってここに来て、どうなんだろうって思ってたら、実際すごいモノになりそうな予感も手ごたえもあって! なんかね、ほんとに僕も待ってたし、皆さんも待ってたと思うし。 本当に期待を裏切らないものになってくと思うので、すっげーもう「超」期待して待っていただいて大丈夫!!ですよね? いい滑り出しで、そのまま滑って落ちてくってことないよね?(一同爆笑) |
| 森川氏 | そういう滑りじゃないって(笑) |
| 三木氏 | ということで、期待して待っていただきたいと思います。 |
| 森久保氏 | 先生もお二人もおっしゃってますけど、出演者も原作者の先生もスタッフの方々も今回は同じくらいの意識レベルでアニメ化を望んでいて…。 クオリティの突詰め方とかも、一度上がったモノを捨てて作り直すというような、そこまで挑んでいる作品って、もちろん他にもあるんでしょうけど特別に熱意を感じます。 先日イベントにも参加させてもらったこともあって、より強く感じているのかもしれませんが。 そういったものが世に出て『つまらないわけがない!』と思います。 あの時代を生きた人たちの思いが、ちゃんと現代に伝わるような作品になるといいな、という意気込みで、ふんどしをキュキュっとしめていきますので、よろしくお願いします。 |
| 三木氏 | はいてないじゃん(笑) |
| 森久保氏 | んじゃ、パンツをキュキュっとしめて。 |
| 三木氏 | ひもパン?(笑) |
| 森川氏 | 伸びちゃうよ(笑) |
| 森久保氏 | んじゃ1サイズダウンして… |
| 新田先生 | (笑)ひもパンで飛んじゃった。 |
| 森久保氏 | (す、すいません) |
| 新田先生 | この作品は色々とありましたが、やっとここまでこぎつけました。 初めにも話した通り、色のついていない画面でしたが、それでも台本を見るのを忘れるくらい楽しめたので、皆さんも期待して待っていてください!そしてスタッフの皆さん、期待を裏切らないよう引き続き制作頑張ってください(笑) |


